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Euphonium
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作詞 思 |
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おもいでがきこえる 不安定な月の音
瞳を閉じたら あの日に帰れた 気がした
掠れた唇と 錆だらけのてのひらで
そっと包み込んだ あたたかなうたを 夢見て
白い紙を走る足音と 遥か彼方の栄光を追いかけた
あの夏のなみだは いっぱいの笑顔を刻むための ひと踏み
さいごの音が響いて消えたら
世界がもっと 眩しく見えた
ぎこちなく鳴らした 消え入りそうな月の音
気づかないうちに あたしも大人になってて
喧噪に揉まれた 慣れない世界に立ち止まる
振り向けばそこに やすらぐ場所を見つけたよ
ひたすらに神様に祈った 遥か昔の栄光を追いかけて
あの夏のなみだは 器用になれただけ失くしていた 無邪気さ
さいごの声が響いて消えたら
日々を過ごした部屋にさよなら
不器用で幼くて わがままで
でも 確かにいっぱいに笑ってた
素晴らしいものなんかじゃなかった
それでも確かに
それはあたしが愛した音色
ゆっくりと含んで そっと鳴らした月の音
瞳を開けたら
あたしの音を
見つけたよ
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