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塗られた闇
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作詞 克己 |
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3弦が切れてしまって本当の音が出せない
爪をピック代わりにすり減らしている
ストロークが乱れて上手いリズムが刻めない
生音よりもアンプで歪(ひず)んだ音を出す
銜えたタバコもかけたサングラスも
見ない振りした事故の惨劇も
汚い金を使って得た美しい女
吐くバラの香りがむせ返るようだ
右手を辿れば既に血にまみれて
顔にまで跳ねて世界はバラ色だ
塗られた闇をこえて奏で続けよう
憧れは憎しみに変わっていくから
忘れられないようにしてはくれないか
残像が消えずに追いかけてくる
つなげない線ならば塗りつぶしてしまえばいい
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