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日色の丘
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作詞 米 |
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どうだろうここは 日色のじゅうたんお気に召したかい
隣に座って絵を描いて うたたねしていたから知らないだろう
この色は君の持った花の色なんだよ
左肩によりかかって 規則的な生きる音
これほど心地よい 重みにすがって右手は筆を濡らした
ほら見てごらん あまり上手ではないけれど
あたたかい絵を描き上げるよ
ここに一面のタンポポが咲く頃には
この筆も役目を終えているだろう
どうだろうここに 緋色のじゅうだんちりばめられた
白いベンチモミジと相席 冴えた目にまぼろしを映して
あの色は何の色だったろうか
左肩はやけに軽い 規則的なむせぶ音
あれほど心地よい 重みは消えて右手の筆は下を向いた
ああこれが最後 やはり上手くはないけれど
涙の生まれる音が聞こえた
ここに一面のタンポポが咲く頃に
僕の左肩は役目を終えた
最後の一筆はとっておくよ
この絵は終わらないまま生き続ける
君と並んだ日色の丘を僕は忘れないで済むんだから
重たいキャンパス 軽い肩
モミジはタンポポを覆っていった
時計の針が切り捨てていく この絵の結末を君は知らない
あの絵の結末を僕は知れない
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