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篭
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作詞 トミノ |
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暗い部屋に響く時計の針が確実に時間を刻んでゆく
熱い真夏の季節 それでも僕は部屋に閉じ篭り
腐った様な臭いが充満していても 窓も開けずに
もうこうしてから何年になるのだろう?
信じられるのは目の前にあるパソコンのみ
液晶画面に映されるものだけが僕の心を優しく潤す
こんなはずじゃ こんなはずじゃなかったのに
どうして僕はこんな人間になってしまったんだろう
手首に残る傷跡も日に日に数を増していく
こんな人間を誰が生まれてくる事を望んだのだろう
親も2年が過ぎたあたりから何も言わなくなってきた
部屋のゴミも徐々に増えてこなくなってきた
何日も何日も僕は無駄な時間を過ごしている
もう日付と曜日が数えられない位に
少しは変わろうと思った事もあったけれど
そんな決意よりも弱い心のほうが勝っていた
でもそれは決意だけで 何も行動に移さなかったという事に
気が付いた時には もう遅かった
今からでも大丈夫 絶対に人は変われるだなんて
そんなものはテレビの中だけのキレイ事
本当に強い心の持ち主ならこんな風にならない
だから僕は いつまでたってもこの部屋で独りきり
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