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ちょっとした唄
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| 作詞 トモ |
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あともう少し背が高くて あともう少し手を伸ばせば
届きそうなくらいの 光の屑
黒い水の塊 波音の叫び
這い寄っては また離れて
飲み込まれたら もう 上がっては来れないと思った
俺の背中のリュックは 重いから
でもそれは君も一緒だろう
気付いてなかったのかい 冗談だろう
地位や名誉 富や栄光
残らずリュックに詰め込んできたのだろう
いろんな種類の輝きに
必死でしがみついてきたのだろう
あともう少し手が大きくて あともう少し背伸びをすれば
集められそうな 月の屑
リュックに開いてた穴 それを見つけて
こぼれ出した 大きな雫
リュックを誰かに ひったくられて もうダメだと
あふれ出すのを堪えた 幾つもの声
そんな瞬間聞こえる 声
何だか随分懐かしい声 大切な声
地位や名誉 富や栄光
どれも生きるために必要なんだろう
だけど それよりも
もっと大事なモノがあるでしょう
奪われたのは 自分自身
奪い取ったのも 自分自身
リュックの中を軽くしようか 恐いんだって分ってる
でもあれこれ詰めたら 重いだけだよ
忘れたモノは 自分自身
忘れたヒトも 自分自身
リュックの中は軽くなったかい 寂しいんだって分ってる
でもようやく気付いた やっと聞こえた
ずっとずっと 無視してた
随分前に捨ててきた弱い僕の声
本当はずっと 聞こえていた
置き去りにしていた僕の本音
君の中の 大切な声
重いリュックにしがみつかなくたって
僕の中の 懐かしい声
僕らは歩いて行けるんだ
何回転んでも 沈んでも
僕らはまた歩き出せるんだ
振り返りながら 迷いながら
落とした物を拾い集めるんだ
もう大丈夫
リュックの中は この唄だけで十分だ
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