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与える人
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作詞 麻木れい |
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桜の下で 初めて出会ったとき
あなたはまだ あどけない顔をしていて
太陽の下 降り注ぐ花びらを つかみとろうとしていたね
私も一緒になって もぎ取ったけど
手を開いたら 花びらたちは
みんな風に乗って飛んで行ってしまったよ
涙目の私に
花びらひとつ、分けてくれたの 覚えてる?
語彙が増えた今だから言える、あの桜色
愛おしくて 儚げだった
あれから何度も 桜は同じ場所で
咲いては散ってを繰り返して
私たちは くっついたり離れたりもしたけど
あなたがくれた花びらの鮮やかさ 忘れはしない
今がどんなに蜜月だって、来年のことはわからない
私たちはそれぞれ 自分の道を選び取った
交わるかもしれないし 二度と再び出会うことなどないかもしれない 幾重にも分かれた道
来年あなたがいなくても
桜の下で 私はあなたを思い出す
今度は私が
誰かに 花びらを取ってあげよう
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