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春のまぶた
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作詞 polca cat. |
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まぶたの底に桜がつもる
春は終わり 空気は緑に近づく
蛇口から水滴が落ちて
ぽちゃりぽちゃり 時間を忘れる
何かが始まる時は急ぎ足で
もう少し この綺麗な季節を楽しみたいのに
追い立てられるような ここ数日
休日の静かな朝にたたずむ
斜め向かいの 名前も知らない彼を思い出して
頭がしびれる感覚
恥ずかしくて体を縮こませる
私にもう一度、春は来ますか?
話せる日は来ますか?
これまでを思い出して
恐る恐るひらく、心の小箱
つぎの夏には手をつなぐ人がいますように
カーテンを開け 私の春よ 散りゆく桜を
まぶたの底につんでゆく
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