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「棺の夢」
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作詞 ●殻虚● |
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淀みの中 彷徨ったまま
そのままで 私は終わった
消えてしまった 当たり前のように
憎むことなら 幾らでも出来る
惜しむことなら 何度でも出来る
ただ もう過ちは償えない
今でも思い出す 幾つかの景色
川辺 風の音 乱暴に投げ捨てた台詞
青空に吸い込まれていった
それが 余計に苛立った
今なら 光に向かって笑顔でいられるよ
そう言っても 私には遅い
何時もそうだ 何でも 事が過ぎ去って 過ちに気付く
暗い手が 心臓を締め付ける
光の中 俯いたまま
そのままで 私は終わった
消えてしまった 悲しまれもせずに
笑うことなら 誰にでも出来る
刃向かうことなら 何度でも出来る
ただ 流れる涙が止まらない
今でも思い出す 幾つかの場面
電話 泣き声 彼女から逃げ出した夜
星空が綺麗だった
それが 余計に苛立った
今なら 君に向かって素直でいられるよ
とは言っても 君は居ない
何時もそうさ 何でも 事が過ぎ去って 大切さに気付く
救いの手が どうやら此処には届かない
何て 愚かだったのだろう
何を 望んでいたのだろう
何が 悲しみを誘うのだろう
生きたいように 生きた筈なのに
最後は儚かった
それが 余計に悲しかった
今なら 世界に向かって正直にいられるよ
そう言っても 神は笑わず
何時もそうさ 何でも 事が過ぎ去って 意味に気付く
残酷だね 心臓が破裂する
そう 歌ったのは 彼女の唇
彼が見る筈の 見ている筈の
彼女が歌った 「棺の夢」
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