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悲嘆の樹
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作詞 ●殻虚● |
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啼いて 啼いて 快晴の日に
世の中の 苦しみや悲しみを背負うて立つ
桜並木が咲こうとも 春一番が吹こうとも
人々の悲しみは 一瞬たりとも 消えることなく
流れる涙は 枯れることなく
重い気持ちは 地に染み渡り
渦を巻く 根源は悲しいかな
「人が存在すること」 と知る
人は人と交わり 悲しみを知る
人は人と交わり 孤独を知る
人は人と交わり 痛みを知る
人は人と交わり 命を知る
人は平和を望む だから 争いが起こる
人は愛を望む だから 争いが起こる
人は希望を探す だから 犠牲が生まれる
されども 悲嘆の樹は歌う
人は人と交わり 喜びを知る
人は人と交わり 安定を知る
人は人と交わり 快楽を知る
人は人と交わり 命を知る のだと
人々の悲しみを 知る樹だから
人々の幸せを 願う
今日も悲嘆の樹は 啼いて 啼いて
誰かの悲しみを癒すのだろう
そしてなおも 人々は 傷つけ合う・・・
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