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三角形の底辺から
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作詞 創想屋 詩子 |
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僕らは自分の
重みに耐えかねて
時にはぐらつきながら
此処が居場所だと知った
目には見えないものを
必死に掴もうとして
空回りをしながら
それでも時は進むと知った
世界中に
溢れている溜め息を
思いっ切り吸い込んで
僕は深呼吸をした
客席の貴方にさえ
届くかも分からないが
きっとこの憂鬱の溜め息さえ
唄に変わるのだろう?
僕らは自分の
全てさえ嫌になって
時には投げ出そうとして
やり切れない臆病さを知った
与えられなかったものを
必死に追いかけて
与えられたものさえ
失う程の愚かさを知った
世界中に
溢れている沈黙を
そっと消すように
僕は息を吸い込んだ
客席の貴方の方が
勇敢な気さえするのに
きっと僕はまた
息を吸い込むのだろう?
全てを投げ出す程
強ければ良かった
そんな事出来ないと
素直に言えたら良かった
僕らは自分の
重みに耐えかねて
切り離す事ばかり
考えていた
此処には無いものを
必死に求め続けて
自分だけは特別と
思い込みたかった
だから世界中に
溢れている溜め息を
いっぱい吸い込んで
僕は叫んでやるんだ
三角形の底辺から
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