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発展途心
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作詞 創想屋 詩子 |
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慌ただしいテレビ画面
公衆の面前で暗殺され
くたばったどっかの王様
世界中が騒いだって
泣き崩れる者はいない
そんなことなんかより
僕は耳元を飛び回る
ハエに腹を立てている
悲観的なテレビ画面
一瞬の隙に刺殺された
まだ幼き少女の命
恐怖に怯えたって
立ち向かう者はいない
チャンネルを変えて
僕は下らないジョークに
腹を抱えて笑っている
擦り傷一つも付けぬまま
他人の痛みを
解ろうとしていただなんて
穴だらけのココロまま
愛と名乗るモノを
沢山詰め込んで来ました
淡々とした携帯画面
見覚えの無いアドレスから
ゴシック体のラブレター
誰かが誰を好きだって
名乗る名前もないのかい
そんなことなんかより
僕は目の前に映っている
ぞろめ時計に悦んでいる
プラスチック越しのまま
他人の体温に
触れようとしていただなんて
呼吸一つも乱さぬまま
他人の心を
動かそうとしていました
青白いパソコン画面
デシタル化する毎日
現実も妄想も解らないまま
都合良く暮らしています
先進国と名乗る発展途心
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