|
|
|
小さな世界で、今日だけ、頑張れる日。
|
作詞 KIMINOUTA |
|
もし今日世界が滅びるとしたら
まず僕は外に出ます
何も知らないように学校に行きます
いつも寝ている授業もちゃんと受けます。
学校でみんなといつもみたいに話をします。
友達と走り回って先生に怒られたら、反抗して逃げます。
お昼が恋しくて、十一時ぐらいには腹が立ってイライラするでしょう。
お昼の時間が来たら慌てていつもの場所に集まるでしょう。
急いで食べて、喉につっかえて暴れるでしょう。
お昼が終わったら、腹いっぱいで眠気が襲ってくるでしょう。
眠気に負けて、午後は夢の中でしょう。
起きたらそうじの時間でしょう。
まだ眠いけど最後と解ってれば、ちゃんと掃除します。
掃除はいつもさぼってるから
いきなりヤル気になったら皆が僕を笑うでしょう。
帰りの時になったら今日だけは皆に「じゃーな」を言います。
皆手を振って「また明日な。」と言うでしょう。
今日だけは部活にも熱心に頑張るでしょう。
先生が目玉を丸くして僕に「お前どうしたんだ?」と言ったら、
「何言ってるんすかーいつも僕は真面目にやってるじゃないすかぁー」
とふざけて笑って言うでしょう。
みんなも僕に笑ったら「馬鹿にすんなぁ」と言うと思います。
嬉しい事があったら、いっぱいいっぱい馬鹿笑いします。
悲しい事があったら、めずらしく泣いてみせます。
今日が晴れならば、外の日向で寝ているでしょう。
今日が雨なら、てるてる坊主を作るでしょう。
今日が曇りなら、風を起こして雲を払ってみせます。
今日が雪なら皆と雪合戦したいです。
今日風がものすごく強ければ風に乗って空を飛びたいです。
今日が嵐なら、嵐なんて気にせず外を散歩したいです。
もぅ学校が終わりです。
みんなに「じゃーな」と手を振られたら、
「おーまた明日なー」と手を振り返します。
明日が来なくても。来ると最後まで願うでしょう。
みんな別々になります。
きっと僕は忘れ物をして校舎に戻るでしょう。
最後に見る教室にお別れを言い忘れて。
たぶんそこには、最後に別れを言うべき人が
僕の大好きな、大切な君がいるでしょう。
少し僕たちは話しをするでしょう。
最後に「また。明日会おうね。ばいばい。」そう君が消えてくならば
僕は「おぅ。」そう言うでしょう。
明日が無いならば、明日じゃなくてもいいから
いつかまた、君に逢えればいい。
最後の時が来て世界が歪み始めて崩れていくならば
独り座り込み怖がる君の所へ走って追いかけ
君を包み込むように抱きしめて君を守りたいです。
そして最後はいつも当然に過ごしてるこの場所で。
そして最後に僕はこう言うでしょう。
「生きろ」と
「また、今度な。」と。
何かを失ったその時、人はやっと、大切な何かに気付く。
大切な何かに気付いたその時、君はきっと強くなっている。
「此処にいる」と胸を張って。
|
|
|