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白銀の想出〜MEMORY WOLD〜
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作詞 KIMINOUTA |
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いくつかずっと前にこの世界に生まれて
人は皆、命を預かって、無駄な時を繰り返す。
誰もが俺を拒み、嫌うのは簡単で、
寂しがり屋の俺は皆恐くなって逃げた。
神まで俺を見捨て、ならば早く消せが良いものの、
苦しみながら生きろとまた世界に放り捨てた
*あの日死んでいればどれだけ楽だったのだろう。
それでも今此処に在るのは気付いたら明日が来てたから。
彷徨い続けた俺を見つけてくれたのは
降り積もる白に一際目立つ笑顔の似合う人。
出逢ったばかりの頃、俺は人に慣れてなくて
君を引き離しては逃げ、それでも後ろを振り返る。
それでもいつからか、君を大事に想うようになって
君が笑ってくれて、俺もつられて笑う。
*死にたいと願った訳でなく、生きたっかた訳でも無い
気が付けばいつも此処に存在していただけだ。
君と出会って時が早く過ぎてくように感じた
風に乗って聞こえる、まだ遠い唄。
独りだって事忘れた日は無いけれど
いつも横にある、笑顔を抱きしめたい。
寒い季節がまた来て、君と出会ったあの日
涙浮かべて君は、俺のふところに飛び込みつぶやいた。
*いつだって此処にあった笑顔をもっと強く掴んでおけば良かった
今さら居なくなるとかさ、言うなよ。
俺が落ち込んだ時、いつだって君は笑って側に在った。
居なくなるとかさ言われたって、ピンとこねぇよ。
君と出会った日は息も凍える雪の日
あったかい何かが俺ん所に無い降りたと想った。
共に過ごした日々を少しずつかみしめるようになって
生きていく事に感謝し神を少し敬った
それでもやはり皆俺を拒み、神なんていないのだと、
寒いのにあったかいものに気付く季節、君は眠る。
*まだ吐息を感じるような近い距離まで近付いて
ただ君にまた、笑ってほしかっただけだったのに
*体を強く揺さぶって、周りの奴らに押さえつけられ
またカッコ悪い事したけど、その時はただ必死で。
俺が冬に寒いと言う度に君は隣でふざけてるように
「雪が溶ければ春になるんだよ」と何度も言っていた
笑いながら、強く抱きしめてやりたいくらいに
冬が何故かあったかいのは、君が居たからって気付いた。
独りだった事一度だって忘れた事はないけど
あの時死ねば良かったなんてもう言わないから。だから
*同じ時を歩んで、同じ未来を見たかった。
これからも今までだって生きて生きていきたい。
*生きてるモノ死んでるモノ、生きる事死ぬ事みんな恐かった
それでも君を失う事より恐いもんなんて、ないんだ。
まるで君は雪のようだった。
突然やって来て人を笑顔にさせ幸せを降らし
役目を果たしたように消えてく。まるで、
ほら。もうすぐ春が来るよ。
*死にたかった訳じゃなく、此処に存在してたくて
居場所や目指す所なんてなくたって、越えていける。
君は消え春が来た。あの大切な人の死を受け入れられたのは
君とまたあの季節に逢えると信じているからさ。
あの白銀の大地に二人でつけた平行線。
消えて、それでも生きる。
また季節が巡りあの季節が来て、また春が訪れ
笑顔をたくさん咲かせてまた降る。
あの白銀の季節を俺は忘れない。
「いつだって、此処にある。」
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