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音の無い世界
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作詞 竹中ユリ |
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辺りは一面白色で
ただただ僕は進むだけ
止まったら何かに捕まりそうで
何も考えずに ただ足を動かす
踏んで歩くは 永久(とわ)に溶けぬ雪の羽毛
辺りは暗闇では無い
けれど明るくも無い
視界は濁った白色で
ここがどこかも分からない
何のために?
考えたことも無かった
気づいたときから
僕はここにいたから
僕は僕が見えない
見えるのは動かす手足
それですら感触が無い
音が
音が
聞こえないから
でも ある時
ほんのほんの一瞬
鈴の音が聞こえたんだ
あまりにも小さくて弱々しかった
けど 確かにそれは聞こえた
待って 置いていかないで
僕は必死に追いかけた
それを見つければ
僕が何かが 分かるかもしれないから
でも僕は気づいていなかっただけ
現実から目を背けてたんだ
すぐそばに 君は居たっていうのに
気づいたときにはもう
君はいない
僕はまた歩き出す
何のために?
考えたことも無かった
目覚めたときから
僕はここにいたから
でももう分かってる
僕が僕である意味を
出来るならば もう一回
その鈴を鳴らしておくれ
何も無い道 辿って行くから
もう大丈夫 涙は止まった
その一歩 踏み出すよ
上を見上げて探すから
夢の出口で 待っていて
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