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花
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作詞 kaho |
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瓦礫の下咲く一輪の花のように強くなりたい
肥えた土や水が例え与えられなかったとしても
それでも咲く花を僕は知っている
あの日の少年はいつも淀みなく
その日の糧を見つけては幸せを分けにゆき
待ち受ける無数の枷を笑い飛ばしながら
小さな勇者は前にしか進まなかった
目の前に広がる揺るぎない瑠璃色は
こんなにも僕の小ささを教えてくれる
打ち寄せる波にだけ目を奪われてた
あの頃の僕は海の大きさを知らなかった
流れる時の中流されなかった幸せは何だろう
瓦礫の下咲く一輪の花のように前を向きたい
肥えた土や水が例え与えられなかったとしても
それでも咲く花を僕は知っている
いつかの少年の情熱は強く迸(ほとばし)り
降り注ぐ痛みを全部一人で抱えながら
大切な人が消えてしまった時は黙って泣いた
しかし少年は決して独りではなかった
時は流れ人も流されていったけれど
紅に染まる空は僕の眼にも確かに映っている
一縷の光に一片の詩にも同じように感じれたら
それをきっと僕は幸せと呼ぶだろう
瓦礫の下咲く一輪の花のように強くなりたい
何に頼るでもない そんな僕の知っている小さな花は
前を向くことが命の次に大切だった
そんな花が僕は大好きだった
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