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翼のない鳥
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作詞 チロリアン |
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ふやけた湿気に包まれて 縒れたシャツで体を纏った
隠せない 張りのない 眉間の裏表(あや)
当然の幸せに包まれて 澄み渡る大空を飛び回った
揺るがない 途切れない 贅沢の風
疲れ果てた身体 麻薬のような錯覚
煽てたてる誘惑 たちきりたい理由なき繰り返し
僕は翼のない鳥
自分で翼をもいだ鳥
そうでもしないと
飛んでしまう
あの頃の感覚に攫われて
この空は恋を奏でて 地上ではその恋を拒んで
分からない 受け入れられない この真実
単純な快楽に 陥った僕の人格
膨れ上がる理想 夢 無言の境地に達した
乾いた目は感じない 白ける空気が下矩を染め
襲う絶望 正確な判断かそれとも誤りか
僕は翼のない鳥
飛ぶ事を拒んだ鳥
そうでもしないと
狂ってしまう
君の澱みない愛の形に
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