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無情
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作詞 Z−WINE |
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詮(せん)無きことよの
許多(あまた)の
民草(たみくさ)は
如何(いか)なる時代(とき)も
世の儚(はかな)さを
嘆き悲しみて
抗(あらが)いつつも
為(な)す術(すべ)も無く
無情の波に
呑(の)まれ
逝(ゆ)くのみか
詮無きことよの
痛ましき日常
孤独(ひとり)の老い人(おいびと)
暮らしままならず
救いの手なぞ
差し伸べられず
飢え果てて
握り飯すら
夢に抱き
屍(かばね)となりし
政事(まつりごと)司(つかさど)る
族(やから)ども
誰ひとりとて
気に留(とど)めぬものなりて
憐(あわ)れ人の世は
人の世ではなし
然(さ)らぬだに
人の世は
人の世ではなし
然(さ)らでも
現世(うつしよ)は
誰に於(お)いても
痛ましき日常
のたまうだけの
我もまた
人の世に於(お)いて
人ではなし
詮無きことよの
哀しきことよの
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