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星の王子様
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作詞 きなこ餅 |
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夢の降る湖畔 星の王子様
誰かの幸せを 願いながら
膝を抱えて 星を流した
胸を押さえて 涙を流した
「ありがとうの言葉が欲しいよ」
優しく抱いてくれる 草花の匂い
そっとひとつちぎって 花占い
幸せな結果になるように
予め数えていたの 嬉しくないの
聴こえる? 夜空の片隅の唄
黒を泳ぐ春風に乗せて飛ばした
眠る街の上を駆け抜けていく
ただ駆け抜けていくだけ
誰にも届かないで
限りある銀河 闇に溶けていく
背後を振り返る 誰もいない
安心した後 淋しくなった
淋しさの次は 何も無かった
「小さくていいから音を鳴らして」
自分の手じゃ意味ないと 我侭の手前
誰に言っているのか よく知らずに
当然の答えだと気づいても
願わずにはいられないの 目を逸らしたいの
聴こえる? 朝日に隠される唄
黒を乱す太陽が歓びを叫ぶから
目覚めの街の上で掻き消されていく
また掻き消されていくよ
誰にも聴こえないで
夜の枯れた湖畔 星の王子様
今夜まで眠ろう 歌いながら
嗚咽を堪えて 星を流した
誰にも見えない 星を流した
「聴こえる?」 沈黙の後に
「聴こえる」 自分で答えた
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