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さなぎの午後
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作詞 きなこ餅 |
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毛布にくるまり夢観た いつかの未来図
この暖かさならば 何だって出来る
そう思っていたのに 私は今も さなぎ
静かに廻り混ざるミルクのように
私は綺麗でなんかいられずに ただ
妄想の延長線上の 過去に浸って
淡々と過ぎていく 或る日の午後は
全てが遠く 届かない気がしたけど
私が全てを 遠ざけてただけだと
黙々と消えていく 或る日の午後で
世界を優雅に舞い踊る そんな蝶々も
所詮有限の中 夢想に溺れてる
そう嗤って泣き出す 私は未だ さなぎ
コーヒーが失われた虚しいカップ
私の最期はまたひとつ またひとつ
恐怖は肥大するばかりで 過去に縋って
無気力にやり過ごす 或る日の午後は
言葉も無くて 諦めを強さと信じ
幼いあの日を 振り切ろうとしていた
逆光に滲みゆく 或る日の午後で
毛布にくるまり夢観た 観るだけの未来図
暖かさを飛び出す そんな勇気もなく
現実から目を伏せ 私は今も さなぎ
狭い世界が大好き だから今も
さなぎ
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