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抜け殻
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作詞 作詞家K |
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君と電話したあの夜を憶えている
君としゃべった下らない話を憶えている
ただ一つ 思い出せないのは あの時 君が何を言ったのか
その日に君が『さようなら』と言ったのは憶えている
その瞬間から 僕の頭は真っ白になって
真っ白なのに何も見えないし 聞こえないんだ
そして 僕は蝉の抜け殻のようになったんだ
もう役目を果たした蝉の抜け殻のように
君に愛されていた あの2年と数ヶ月
それが僕の役目だったのかもしれない
抜け殻が子供に弄ばれても
トラックに踏まれても 蝉が気にせぬように
君の心の中から僕は消えたのかな
抜け殻は風に吹かれて
木に草に しっかりとしがみついたまま動かない
神様、もし僕が ただの抜け殻になったのなら
せめてしっかりとしがみつける木に連れて行ってください
そしてその木にしっかりとしがみついて
僕は蝉の抜け殻の最期を演じよう
君がそれで喜ぶのなら 僕も喜んで抜け殻を演じよう
君とどうやって出逢ったのがわからない
君がなぜ僕と一緒だったのかわからない
ただ一つ わかることは
あの時から 君をホントに好きだったということ
ただそれだけ
僕は役目を果たした蝉の抜け殻
君がそれで喜ぶのなら 僕も喜んで抜け殻を演じよう
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