|
|
|
千夜一夜
|
作詞 七斗 |
|
例えば僕が今よりもう少し大人だったら
今とは違う今があったかもしれない
「一年」は長いと思ってた
でもホントにあっという間だった
最初はただ楽しければいいって思ってた
でも君が僕に求めてたものは違った
あんなひどいこと沢山言ったのに、ずっとそばに居てくれた君に
甘えてたんだろうな
あーしろこーしろってたくさん文句言う割りに
ジブンノコトは全然変えられなくて
いつか一緒に食べるって約束してたロールキャベツも
結局ダメなまま
居なくなって初めて気付いた
声を聞くだけで安心できたんだ
例えば似た背格好を見るとつい目で追ってる
「あぁ違う」
顔を確認しないと諦めがつかない
バカなんだ
会いたいなら会いに行けばいい
でもそれは君に迷惑だね
小さい頃聞いた童話のように、
君との思い出はいくつもいくつも終わりが無い
口実なんていくらでもあったんだ
変なプライドが邪魔をして
握っていたはずの全てが砂のようにほどけて消えていった
一緒に見に行った映画で君は涙ぐんでたけど
僕にはさっぱりわからなくて
覚えているのは
そのあと映画の解説を受けながら見た
どこまでも続く夜景だけで
今思えば
それって結局
あの映画を理解できるほど僕の心が大人じゃなかった
そういうことなんだろうな
考え方とかじゃなく
ココロの深さ。
僕はあれから少しでも変われているんだろうか
しなくてもいいはずなのに
やっぱり僕の中には君のマボロシが今でもあって
わかってるよ
もう 戻れない
でも 踏み出すことも許されない
君と過ごした千の夜を、
今夜一晩、思い出す。
|
|
|