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携帯中毒者。
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作詞 雨弓 |
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寂しさ紛らわし 滑らかに動く指
他愛のない話 感情のこもらない文字の数々
心の隙間はそんなものじゃ埋まらなくて
憂鬱だとサッと前髪をかきあげた
携帯の画面は、愛も友情も映してはくれなくて
秋の風とそのキカイの冷たさに震えるだけ
ただ一つ、このキカイが教えてくれるものは
本物の愛を見いだせなくて、裏切られては傷ついて
自分で自分の首をしめた、あの日の記録
でも、思い出せないの。
こんなに鮮明に文字に残っているのに
あの日の涙 ぬくもり 笑顔
記憶はあやふやにぼやけて、何も残ってない
しょせん、文明の利器なんてそんなもの
しょせん、人間の脳みそなんてそんなもの
そういって過去から逃げる理由作り上げてる
その間も、メッセージを知らせるメロディー
くだらなく、ありきたりな文字を眺め
ため息と共にクズばかりの世界だとはき捨てては
自分もそのクズの1人だと知る
矛盾が誤解を生み、誤解が不運を生むこの世界で
あたしは一体なにができたの?
1人に慣れた、そのときに
甘い誘惑に引かれフラフラ着いていく
そんな自分が大嫌いで
手放そうと決めた携帯を
往生際悪く握り締めてる自分が大嫌いで
そうして今日も届くのだ
あたしだけじゃない、寂しさ紛らわす者が携帯を握り
偽者の愛、友情を求めてお決まり文句
『ねえ、今何してる?』
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