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お金なんかより大切なものがあったろう？
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| 作詞 雨弓 |
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肩に食い込む 何キロもある重り
その重さにより 猫背になってしまうのを
必死に背筋を伸ばし 華麗に歩く姫
優雅な姫の頬に 一筋汗が流れたのを
知るものが一体 どこにいるというのでしょう
冷酷な姫の顔に
笑顔が浮かぶことはない
王族のものはみな忙しく
幼いことから姫は笑顔を知らない
教えてくれる人は誰一人いなかった
彼女は強かった
自ら引き下がろうとは思わなかった
彼女は強かった
諦めを知らない か弱い姿だが
彼女は強かった
自分を蝕む存在を己の中にあると知りながら
彼女は強かった
逃げようとはしなかったのだ
そして姫は決意した
自分の道を自分で定め
その道を一生歩んでいくことを
ドレスなんて、ここに脱ぎ捨てちゃえ
姫は歩く
慕うものがいないこの地で
姫は歩く
肩には重りではなく株を大量に背負い
姫は歩く
凍りついた顔はいつしか笑顔で彩られ
姫は歩く
作業着を着た 畑の娘として―――
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