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滑走路
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作詞 離れ島 |
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背の曲がった老婆を訳無く追い越していく
随分前を歩いていたはずなのに
時間遅れの電車に乗って他人と揺られたら
今日も呆気無くそう始まるもんさ
みんな同じ顔して向いている先は別々
幼い頃は誰だって空を飛んでいた
きっと大人になることは思い出すこと
金にならない理想裏ポケットに隠して
それでも僕はまだ飛べるだろうか
☆どうしようもない現実 また探してしまう口実
夢を語るのに慣れていく自分が日常にいる
持て余してしまった妥協も目をつぶってしまった卑怯も
どこまでその不純な正義を掲げていくんだろう
僕になれないよ
公園の小道は2つの足音導いていく
その横顔が僕の想いを教えてくれる
誰かが乗っていた2つのブランコはやがて
勢いをなくしてゆっくりと止まった
残された時間をどれだけ愛せるだろうか
☆善くもへばりついた弱さは どこにも逃げられない性
君は小さく頷くようにただ優しく笑みを返す
互いに解り合うよりも この空を一緒に眺めていたい
君の中に僕を見つけられたことは確かなことで
また逢えないかなぁ
どうか迷うように
どうか失うように
どうかそこからまた動き出すように
そうだんだんと 虎視眈々と
☆決して消えない憂いが これからも続く嘆きが
笑っているからこの星は巧く廻っているんだろう
人はそう変われなくとも 定めが決まっていようとも
相変わらず僕の空は目の前に広がっている
助走をつけたら
はしゃいだ小学生の群れが追い抜いていく
無邪気な声を茜空に響かせて
ふと見上げて溜息の様な願い浮かべても
明日も平等にそう始まるもんさ
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