|
|
|
紫陽花
|
作詞 霙 |
|
雨に咲いた紫陽花を眺めて笑うあなたを
抱きしめて笑う私を どうか愛していて
指を絡め合っては笑う この瞬間を
いつまでも どうか無くさないで
あなたがくれた時計は 健気に時を刻んでいる
夢を食べて育つ子供みたいに
この腕を伸ばして 拾い上げようとした
花びらが 風に舞った
この欠片を 拾い集めて
あなたの元へ届けて
今始まるこの夢の先を
しっかりと握っているから
ゆっくりと歩んでは立ち止まる私の足を
いつもやさしく揄うあなたの声も
流れて水面に零れ落ちる花びらも
そっと拾い上げて 引き出しに隠した
私が送る時間は いつしか加速して行く
乾いた砂を歩いて行く足で
掴もうとした明日も 手放した昨日も
紫陽花と 風に舞った
砂に塗れた足跡を
掻き消して 誤魔化しても
移ろいゆくこの流れを
忘れることはない
綻んだのは 紛れもなく
この欠片を 拾い集めて
あなたの元へ届けて
今始まるこの夢の先を
しっかりと握っているから
砂に塗れた足跡を
掻き消して 誤魔化しても
移ろいゆくこの流れを
忘れることはない
|
|
|