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見せかけ
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作詞 あくあ |
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好き、と言いかけて やめた
急にこっ恥ずかしくなって
ああ、あのドラム いいよね
急に口篭ってしまって
板切れに座って
鎖に繋がれた空を眺めても
太陽、太陽、太陽 だけだ
泣きたくなった なんだか寂しくなった
君の手を握ろうとしたら 拒まれそうだ
ぼろぼろな恰好の ギザギザの表情たち
公園に乱反射して 消えそうになる
帰る、と言いかけて やめた
急に君が恋しくなって
うん、良いんだ 門限なんて
急にどうでもよくなって
棒にぶら下がって
逆さまになった空を眺めても
君は、君は、笑う だけだ
倒れたくなった その方が楽じゃないか?
君は「そんな言葉」って言って 嫌な顔だ
そうやって僕のこと 嫌いになってよと
言っても無駄なこと 嘆き哀しむだけ
ああ、あのドラム いいよね
本当はちっとも聴いちゃいない
本当はちっともすきじゃない
そうやって言えたらいい
泣きたくなった その方が楽じゃないか?
君の手を握ろうとしても 拒まれるだけで
怖くて仕方なくて 嫌われるんじゃないか
そう思いながらも やっぱりすきで
泣きたくなった 君のことなど守れない
板切れから見た鎖と太陽は やはり赤い
愛なんて難しくて 解らない言葉だけど
こうして鎖の間から 覗けるんだ
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