|
|
|
残香
|
作詞 愚者 |
|
今宵も腕の傷に溢れた酒が染みていく
しとねに垂れた朱と煙草の残り香
やけに慣れた手付きの腕に凭れて眠るの
あたしはきっとあなたの日替わりの女
恋をしちゃいけない
分かっているのに
この酔いが覚めるまでは
もう少しだけもう少しだけ
夢の中に居させて
赤く熟れた果実は甘ったるいだけなの
煙草に火をつけては火種を潰した
やけに切ない胸があなたを思い出させる
あたしは今日も一人で眠りにつくだけ
恋をしちゃいけない
分かっているのに
この夜が明けるまでは
もう少しだけもう少しだけ
夢の中に居させて
今宵も腕の傷が一つ増えていくたび
酒の沁みる痛みが生きてる証ね
恋をしちゃいけない
分かっているのに
この酔いが覚めるまでは
もう少しだけもう少しだけ
夢の中に居させて
暗がりに火を灯す苦い味の煙が
今宵も思い出させる
あなたの残り香
|
|
|