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星の宿命
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作詞 安田系 |
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寒い星空で
星と星を指でつなげる
君は泣いていた
唄う歌もなくて 話す事もなくて
隣でただ君は泣いていた
冬の寒空に
白い息が残る
黒い世界が空一面に広がる
星屑のような涙が
空を光り走る
「箒星みたいだね」
僕は君に言った
「そろそろ寒くなったし、お別れの時間だ」
僕は小さな声でつぶやいた
唄う歌もなくて 話す事もなくて
隣でただ君は頷いた
僕は振り返らず
歩道橋へと向かう
君の温もりを
体が覚えていても
彦星と織姫のような
僕達は離れる
「もうお別れだね」
君は僕に言った
星屑のような涙が
空を光り走る
「箒星みたいだね」
僕は君に言った
あの時の痛み、悲しみ
まだ覚えている
そんな僕はあの歩道橋で
君を待ってます
身勝手な僕が今
君を待ち続けている
「来るわけないよな・・・」
僕は小さくこぼした
星屑のような涙が
頬を伝い走る
「箒星みたいだね」
君は僕に言った
歩道橋の上で
星と星を指でつなげる
君は笑っていた
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