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命ちょうだい
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作詞 彗葉 |
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電車から夕日がみえる
つり革に掴まりながら
今日をふりかえる
桜が綺麗だった
電車から降りると
足の透けた少女が
そんなつまらない毎日なら私にその命ちょうだいよ
言いながらニコッと笑って
ベンチに座るんだ
僕は言ったんだ
幸せは僕が決めるんだ
勝手に不幸だなんて
決めつけないでよ
今更、僕が消えても
遺書が残るだけで
僕はそこにはいない
残るのはただの骨だ
空から家族の悲しむ顔を
見るのも辛いし
あれやりたかったのに
とか思うだろうな
今僕が生きているより
僕が消えた後の方が
遥かに地獄だろうな
そんな思いをするくらいなら
生き続けていたほうがマシだ
少女は不思議そうに
それでいいの?ほんとに?
首を傾げながら
僕に問いかける
少女は頷くと
電車の踏切へ
消えていった
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