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空虚な戦場
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| 作詞 みどりむし |
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特技は何ですか？と子供の頃に聞かれた
無理やりひねり出したことを今も覚えている
大人になっても何一つ変わらないが
強いて言えば嫌われないための愛想笑いかな
その時その時で仲良くしている人の性格が
少しずつ流れ込んでしまう
僕はどんな性格だっけな？と考えていたら
すっかり夜になっていた
好き嫌い 服装 職業 思考 言動 容姿 学歴
どれをとれば僕と言えるのだろうか
周りに溶け込むことがこの世界で生き残る方法
波風を立てないように人の目を見て覗う
はみ出すことの恐ろしさを知っているから
この空虚な戦場で生きる
個性は何ですか？と面接で聞かれた
ありもしない嘘でまるめたことを今も覚えている
無個性な個性を身にまとって生きてきた人間は
生きてはいけないと言わんばかりな世の中だ
生まれた場所 環境 人間関係 あの時の会話
どれをとればあなたといえますか？
他人と違うものを持つことがこの世界で生きていく方法
各々武器を揃え戦いに備える
何もない苦しさを知っているから
この空虚な戦場で生きる
結局生きるために必要なものは何か
どうやら考えるだけ無駄らしい
それでも考えてしまう僕らが
生きるべき世界こそ素晴らしい世界だ
心を持ち続けることがこの世界で生き残る方法
投げられた言葉に心を取られてはいけない
僕以上に僕を知るものはいないから
これからも生きていく
この空虚な戦場で生きていく
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