|
|
|
軋轢(あつれき)
|
作詞 odyssey |
|
それなのに
あなたはいつも正直で
少しも騙してはいなかった
不信を孕んだ私の中では
歪(いびつ)な亀裂が軋んでいた
それなのに
誰かが何か叫んでて
静寂をかき乱して去っていった
ずしん と崩れた私の精神(なかみ)は
蛇口がゆるくて直らない
何度言葉を重ねたところで
背中合わせのものならば
ただ声が聴きたいだけ
その優しさに溺れたいだけ
あなたは穢れた私をまるごと呑み込む
まるであの汚れた海のように
これだから
あなたに会いたくなかった
少しも責められやしないから
異常にやつれた嫉妬の果てには
惰性と希望が嗤うだけ
何度微熱を感じたところで
凍えるまでの猶予ならば
ただ家に帰りたいだけ
この悲しさをぶつけたいだけ
私はきれいなあなたにそれごとぶつける
まるであの大きな波のように
迷子のように
|
|
|