|
|
|
18から28へ
|
作詞 心臓名無し/むねくらななし |
|
ふと目を開けたら髭の生えた俺
鏡に写って何か喋ってる
まとめを留めたら明けの明星
瞳に映って誰か笑ってる
10年前のアルバムに載ってる
あの頃好きだった人
身が綻ぶほど悩んだ日々
全てが懐しく悲しくうる覚えで
顔も見せられない
いつからタバコ吸い出したんだろう
いつからニコチンに侵されたんだろう
そうして見てきた汚い大人になってた
俺の夢果てた叶わず泡沫に
その夢見てた逸らさず人知れず
10年前のアルバムを聴いてると
あの頃秋だったこと
気が遠のくほど溺れた日々
全てが懐しく虚しく何も無くて
花も咲かせられない
それからどれほど経ったんだろう
あれからどこまで逃げたんだろう
そうして見てきた醜い大人になってた
あの頃は本当に俺は馬鹿だった
嘘と金と女に自惚れてた
その成れの果てはこうなった
同窓会で言われちまったよご愁傷様
ああそうかい放っておいてくれよ殿様
カエルの真似でウケてた学生時代
間髪いれずに氷河期時代
就職活動どうだいそうかいもう一回
最後の一回泣きの一回
1社も入れず大学院で研究
どうでもいいこと探求
見つけたのは欲求不満
だってことだけだった
ふと目を開けたら髭の生えた俺
鏡に写って何か喋ってる
まとめを留めたら明けの明星
瞳に映って誰か笑ってる
誰かじゃないそれは俺だったんだ
俺の夢果てた叶わず泡沫に
その夢見てた逸らさず人知れず
いつの間にか叶わず泡沫に
なって弾けていた
今のこの一瞬28歳の俺には
何が出来るだろうか
何が残ってるだろうか
ふと目を閉じて眠りにつく
華やかな夢
静かな雨
口元に飴
甘いお菓子を舐めてた
キツイ社会を舐めてた
俺の夢果てた叶わず泡沫に
その夢見てた逸らさず人知れず
いつの間にか叶わず泡沫に
なって弾けていた
弾けていた
消えかけていた
忘れていた自分
|
|
|