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虚空
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作詞 哀流 |
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夕闇に溶け込むカラス
深い藍色に向かう
雨が降りそうなにおい
昔から嫌いだった
静寂に響く心音
真夏の湿った空気
右手につけてた時計
二秒前五時を刻んだ
行かないで
ここに居て
走り抜けた路地裏と時間
鼻歌が追いかける
独りきりじゃ埋められぬ世界
僕の隣で笑ってよ 誰か
水中に見つけた思い
誰の落し物だろう
掬うその手が繕う
どうせなら僕救って
消えないで
そこに居て
満ちて欠けた朧気な明かり
足音に反射する
忘れてたら見つからぬ事実
僕の姿を捜してよ 誰か
幾つも殺して選んだ言葉を
絞り出すよ 聞こえてよ ねえ
埋もれていた愛情に試乗
空模様搔き乱す
ここに来たら何気ないふうに
僕の孤独を破ってよ 誰か
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