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湘南ライナーでのひとコマ
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作詞 kojiro |
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真夏の 海帰りの人
体格も良く 火照った身体
冷房車両で 冷え切って
BOX席で 鳥肌たててた私の
隣に 座るやいなや
思い切り 寄りかかってきた
かなりの重さ ずっしりよ
普段の私なら
力いっぱい 押し返して
拒否を 伝えただろうけど
この日ばかりは
雪の中で 毛布もらった
子猫の 心境
ぬくぬく 暖かくていい気持ち
かすかに 潮の香り
顔も ろくに見えないのに
胸が 踊りだす
私の 正面に座ってたおじさん
無粋なおじさん
兄さん つついて
お隣に迷惑だよと
かくして
私の毛布は 剥ぎ取られた
ああ 余計なことする おじさん
火照った お兄さん
反対側の 手すりなんか温めている
遠慮しないで
私に もたれかかって
私を 温めて欲しいの
渋谷で その人 降りてった
私の毛布 どこかへ 消えた
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