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遠花火
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作詞 くろちゃん |
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悲しみは風のように
頬を刺します
通り過ぎたあの人に
手も伸ばせずに
夏空は儚(はかな)げに
終わり告げます
夕闇を追いかける
暇さえ与えずに
誰も見てない花火が
低く咲きます
静かすぎる夜なのに
音も聞こえない
待ちわびて追いかけて
泣き疲れて眠る日々
遠花火 音もなく
小さく咲きます
今年最後の花火が
淋しく散ります
黒いビルの影に
見え隠れしながら
夜の見えない雲が
ゆるく流れます
月も星もすべての
ものを連れ去って
赦(ゆる)してと返してと
何度うなされた夜
遠花火 音もなく
小さく咲きます
遠花火 音もなく
あなたの住む街で
遠花火 音もなく
闇に散ります
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