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オーバード
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作詞 すずかすてら |
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眠い目をこすった夜更かしの途中
眠りについた夜がうるさすぎるほど静かで
呼吸をすることさえ騒がしく思えた
いつだって僕は生きてきたはずなのに
もうじきやってくる朝を探して窓を開けた
音と呼べるほど確かではない音が耳を通り過ぎた
寝ぼけた夜が放り投げた星
幾つ願いを背負わされたのだろう
なにを言いたいわけではない
言葉にしてしまったら
伝わらないほどのことだから
それでも言葉にするのは
伝えたいって事
それだけを伝えたいから
あくびも忘れた夜更かしの途中
朝と夜の真ん中で見失った星
これだけ忘れたって呼吸は覚えてる
いつだって僕は生きてきたはずなのに
忘れたくないわけではない
並べたって違いも言えない
昨日と今日だとしても
繰り返したって同じではない
並べたって違いも言えない
今だってことはわかっているから
ようやく明日を受け入れた夜の端っこで
覚えたての歌口ずさんだ
好きな理由を聞かれても答えられはしない
そういうものはこれまでも幾つかあったでしょ
眠い目をこすった夜更かしの途中
呼吸をしていた続きの端っこ
忘れたこともあった忘れないこともあった
そうやって僕は生きてきたはずだから
眠れない夜の真ん中で
口ずさんだ歌
この耳にだけ聞こえればそれで
そういうものはこれまでも
いくつもあっただろう
なにを言いたいわけではない
それでも歌にするのは
その耳にも聞いて欲しいから
目を覚ませば13時 さっき見た夢でさえも
思い出せずにまた僕は まぶたの裏側へ
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