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蜜
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作詞 みほ |
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僕の唇に落ちた 紫の花弁が
風に乗ってふわりと浮かんでく
未来になんて期待してないまま
今日の何処かに明日はいるだろう
水たまりに浮かんだ花弁は
愛しい水滴の重さで沈んでく
傍若無人な人類は
あの花さえも踏みつけて
千切って落ちた堕ちた
あの花の名前は分からないけど
それでも僕と同じ匂いがして
僕は君の元へと誘われて
果てない空へ鬼謀希望を
求めて凛と咲くあの花は
僕の目の前でただ一つ
踏み潰されて堕ちて行った
私の唇に落ちた 紫の羽が
風に乗ってふわりと飛んで行く
未来に嘲笑われようとも
君は過去を見ぬ振りをして消えた
残虐な少年が羽を掴み
引きちぎって捨てて行く
水たまりに落ちた君は
私を見て仄かに動いた
千切られて落ちた堕ちた
なぜ君が来たか分からないけど
それでも私と同じ色が
愛しいような憎らしいような
果てない空へ故意に恋を
求めて凛と飛ぶあの蝶は
私の目の前でただ一つ
引きちぎられて堕ちて行った
僕があの時吸った甘い蜜は
本当に黄色だったのだろうか
私があの時捉えたあの姿は
本当にキミだったのだろうか
傍若無人で我儘な人類は
僕らを掴んで離さなかった
黒い蜜に溺れて甘い姿に誘われて
堕ちた先はもう地獄への道
水たまりに写ったあの太陽は
憎らしい程あの時のままで
戻れない昨日へ心を解いて
ふと見たあの時の君は
今でも変わらずに嘲笑っていて
水たまりに波紋を広げた
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