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血隠れ
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作詞 ほつま |
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許されぬのなら はためく錦 裂き
ふたり寄り添って 息を殺そう
灯す血潮が 真 零す前に
下ろし立ての番傘 からんころん駒下駄
偽る袖が 松籟 靡く
千枚岩の様に 大鉈振るう心
二つ隔てて 私を攫う
あの日見た陽炎
星望む日々も どうしてか虚しい
囲まれる姿 こえられず
繋がれぬのなら 言の葉託し 往く
窓辺に流れた 願い叶わず
鈴の音響く 帳 切らす前に
手を引かれ歩く 当て無い溶けた影
ありのまま照らす 母を背にして
破瓜を招いた 簪 問うは卯波
団居さえも残らず 明日の為に山吹
蒲柳を焼べて 大地が曇る
誓い合う玉響
頽れた光 現れた蟒蛇
澱の中 庇 とめられず
導かれぬなら 何を呪えば いい?
あやした手のひら 先に風花
触れるそばから 雫 昇ってゆく
止め処なく雪ぐ 汚れた十重二十重
悴んだ理由 父が眩しい
欠けた簪 置き去り 探る料簡
まちがっていたの? 初めから知ってた…
完璧の歪み せめられず
繋がれぬのなら 言の葉託し 往く
窓辺に流れた 願い叶わず
鈴の音響く 帳 切らす前に
許されぬのなら はためく錦 裂き
ふたり寄り添って 息を殺そう
灯す血潮が 真 零す前に
滲む想いが 来世に 巡る様に
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