|
|
|
獏
|
作詞 ほつま |
|
夢落ち それは
抜け落ちた記憶 辿る生命線
掻き鳴らす 君が
乳母の持つ日傘 奪う刹那色
暗転す 流動の
小波越えて 撒き散らした
星屑 月影 砕かれる 砕かれる
夢にまつろわぬ 贖いも無く
腹満たし愉悦 きしきしと迫る
御為倒しの土足
恐れ 蜜零し 嗄れては 殲
汚された頭 振り乱す愚か
蒼穹が秋霜の刻まれた残酷
真名朧 験担ぎ占筮 赤電車
発ってしまえ 挫きたまえ
咎落ち それは
抜け出せぬ阿弥陀 暴く飛耳長目
有り触れた 眼
間隙 六連星 逸らす永久語り
吸い込んだ 凛々と
何かを借りた狐の様
衣擦れ 睦言 間引かれる! 間引かれる!
道に張り付いて 音も無く刈り
開けども虚空 ぎりぎりと嗤う
裂いた指まで嗜虐
歎き 手折る華 千切っては 滅
ほら 舌舐めずり 吊り上がる莞爾
希う烈日の細やかな原罪
陰桔梗 論い介錯 飛んでゆく
断ってしまえ 射取りたまえ
爪弾いた夢浮橋
乾いた音色
群がる夢魔が炯々 喰らい尽くす
淋しさに夢埋み
捲られた彼方──
藻掻く金縛り 道標さえ
花筏照らし ざくざくと異形
昇らぬ旭が僥倖
戻し 戻されて 虫唾浴び 業
理路歪み不敵 過ちを文る
目眩まし 哭きながら貪った 鬼籍人
立ってしまえ 叫びたまえ
この世の果てには
全て失えど 尚 夢が生り落つ!
嗚呼 糾える願いを
愛えよ 愛えよ…
|
|
|