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指先
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作詞 BREMEN |
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僕は弱い いつも通り
歌を歌を歌うんだ
放っておいても路肩に咲く花のように
小さくか細く歌う
指先にかかる 白い雪は
淡く溶けて消えた
生まれて初めて出会った温もりに
脆く崩れて消えた
それでもあなたの指先にそっと
小さな温もりを愛おしさを運べるのなら
僕のこの弱さを目一杯使って
あなたの元へ 雪になって
僕は弱い いつも通り
歌を歌を歌うんだ
こんな僕でも貫き通せる自信があるんだ
大きく高らかに歌う
指先を走る 鈍い痛みは
いくらでもやってくると
短い人生を生きながら知った
これからもずっとずっと
それでもあなたの指先の傷が
少しずつ少しずつ新たなドアを開き
向こう側のあなたに触れられるだけの
厚みを増して またノブを握る
僕は弱い これからも
なけなしの声を張り上げる
こんな僕でも誇れるものはあんだ
あなたの中にも必ず
ドアノブに触れるあなた自身の
指先に感じる痛みや悲しみは
先に待ってるあなた自身からの
問いかけなんだよ 「まだ行けるだろ」って
いつもあなたの指差す向こうには
何度も何度も新たなドアがあり
追いかけ続ける後続のあなたに
行く末を静かに示している
僕は弱い いつも通り
歌を歌を歌うんだ
放っておいても路肩に咲く花のように
小さくか細く歌う
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