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一人の食卓
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作詞 条峙 |
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火葬できないカレンダーに残された×印
その数分だけ君の孤独がある
結ばれる前の思い出をテレビ代わりに
いない君の孤独も口へ運ぶ
どんな言葉を並べたって言い訳にしか聞こえなかったんだろう
帰宅より繁華街を選び続けた僕に回った大きすぎる代償を
派手な明かりが僕の情けなさを浮き彫りにする
焦がした玉子焼き 君の手料理と対比されて
優しくも強くもない僕に切なさが巡ってた
火葬できない写真で笑い合う君と僕
夕焼け空をバックにした日常
君がいればそれだけで十分だったのに
いつの間にか忘れてしまってた
日々の些細な出来事さえ話し合う時間が持てなくなってさ
愛し合った時間が繋いだ赤い糸はいとも容易く解れてしまった
静寂が占めるテーブルを不器用に泳いでく
濃すぎる味噌汁 君の手料理と対比されて
喉元と目元をしょっぱい味が通り過ぎた
仕方なく演じる「夕食」という日常 惨めさだけが増えていく
二人分のリビングで一人の食事に慣れるのは まだまだ先みたいだ
派手な明かりが僕の情けなさを浮き彫りにする
水っぽい御飯 君の手料理と対比されて
喉元と目元をふやけた味が通り過ぎた
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