|
|
|
きっかけ
|
作詞 条峙 |
|
立て続けの赤信号にもどかしさのボルテージが上がってく
病気がちな君が見せた SOSのメールがちらつく
この前は部屋で倒れ込んでて病院に連れて行ったっけ
想像が悪い方に転がりハンドル握る手力が入る
「一緒に暮らそう」そんな言葉が思い浮かぶ
こんな風に振り回されることもなくなるかもしれない
けれどまだ覚悟を持ち合わせていないから
その言葉を振り払った
君のアパートが見えているのに前の車は徐行運転
クラクションに手が伸び止まる 血の気が多くなっている
辿り着いた部屋で一人熱にうなされていた君を見つける
布団まで運んで持参の加湿器つけてお粥を作る
「一緒に暮らそう」そんな言葉が思い浮かぶ
こんな風に後手に回ることもなくなるかもしれない
けれどまだガードを固めてもいないから
その言葉を振り払った
出来立てのお粥を口に運ぶ 涙で滲んだ瞳と視線がぶつかる
その小さな体にどれぐらいの 痛みを抱えているんだろ
立ち上がろうとした君がフラついて床に倒れ込む
その手前で胸を貸す やっぱ君には俺がいないとダメだな
「一緒に暮らそう」なんだかんだ御託を並べて
その言葉に張り付いてた責任を負うのが怖かっただけ
けれど「君を守りたい」その気持ちだけで
十分越えられる気がした
「一緒に暮らそう」
君は笑って頷いてくれた
|
|
|