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学校の帰り道、五丁目の田舎通り
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作詞 条峙 |
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ガードレールで仕切られただけの歩行者通路
そんなところが不便だった 学校の帰り道、五丁目の田舎通り
車道まで使ってランドセル鳴らして鬼ごっこ
そんなことが楽しかった 学校の帰り道、五丁目の田舎通り
今では僕も社会人になってプログラム化された日々を過ごしてます
帰り道が楽しいと思うことも 思いっきり走ることもなくなった
犬がよく吠える家の前をダッシュで通り抜ける
そんなところを愚痴ってた 学校の帰り道、五丁目の田舎通り
刺身を餌にしてちっちゃな川でザリガニ釣り
そんなことが楽しかった 学校の帰り道、五丁目の田舎通り
今では僕も社会人になってプログラム化された日々を過ごしてます
自然の生き物を見かけることも 人と触れることさえもなくなった
ある日見かけた新聞の片隅に書かれた記事
「三丁目から五丁目にかけて巨大産廃処理場へ」
その時、僕の体の一部が死んだような気がしたんだ
転ぶのが痛いことも
泥がなかなか落ちないことも
「ごめん」と言えば仲直りできることも
学年が違っても仲良くできることも
女の子が柔らかいことも
背の高い奴が強いことも
冷やかされるのが案外嬉しいことも
友情が簡単には壊れないことも
全部、全部 あの場所で知ったんだ―――
今では僕も社会人になってソツのない毎日をこなしています
僕は僕なんだと思うことも 生きていると感じることもなくなった
ガードレールで仕切られただけの歩行者通路
そんなところも好きだった 学校の帰り道、五丁目の田舎通り
学校での不満が笑い話に変わってゆく
そんなところが好きだった 学校の帰り道、五丁目の田舎通り
今も心の中で呼吸を続けてる 学校の帰り道、五丁目の田舎通り
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