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振動
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作詞 さや |
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アスファルトについた匂い
雨の香りひきつれてきた
まだ夢の途中の僕を
引き戻した天気予報
情報が壊した友情も
誰かのこぼした涙 全部
ゴミのように散らばって
なかったことと消え去って
踏み出した右足に
しがみつく夢たち
乾いた両目に消えた
街の音が聞こえない
願いが届くように
見上げた空も汚れて
朝の香り鼻について
動けない空の雲たち
あの路地にたまるネズミ
穢れた泣き声の響く街
叫びにとじた鼓膜
あふれ出したこの声に
気付かない夢たち
空を仰ぐだけで
近づいた心音
暗く揺れて落ちて消えた
黒く朽ちて見えたものは
僕の声の正体さえも
隠してしまう
踏み出した右足に
しがみつく夢たち
乾いた両目に消えた
街の音が聞こえない
今も...
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