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彼岸 の 花
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作詞 naococo |
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終わりを報せる鐘に いつも唇噛みしめてた君は
やっぱり何年経っても 泣き虫なままだった
あの頃みたいに 夕闇迫る窓辺で
僕の名前を 確かめるよう 何度も囁く
「また明日」 約束だけを残して
小さな君に背を向けた あの日の僕は
ただどこかで もう一度会えるなんて
おとぎ話のように 信じていたんだ
泣かなくていいよ 笑わなくてもいい
鳴り響く音は あの頃とは違っているけれど
君もまた あの日の僕のように おとぎ話を信じて
窓の向こうに 赤い花が呼んでいる
泣かなくていいよ 走らなくてもいい
僕は少しだけ先を行って 待っていてあげるから
君はゆっくり 足元を見ながら 歩いておいで
そうすればきっと 君が歩いた道の上には
見たこともないくらい 鮮やかな花が咲くんだ
そして君がいつか 僕にたどり着いたら
両手いっぱいの君の花束を見せて 笑って
「また明日」
幼い二人の約束は もう少しだけ
君の笑顔に出逢えるまで
この胸の中に 仕舞っておくから
赤い花が 呼んでいる
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