|
|
|
エントロピーの増大
|
作詞 おっさ |
|
置いておいた本が数日したら 部屋に散らかっていた
夜みんなそれぞれの家にいたのに
昼間それぞれの場所に向かった
吐いた息が口から外に出て 空気の中に広がった
在る人だってみんな同じ 同じ乱雑に散らばるんだ
誰かに合わせて生きている
そっと何の音も立てずに いつの間にか誰かと重なって
気づいたら同じ服装 同じ髪型
そこから外れた人達が 仲間はずれだとするなら
誰と誰が仲間と言えるかわからない
星が一つの塊だったのが 今は無数に宇宙にある
雨が降って波立った海が
いずれは平らにどこまでも広がるんだ
世界の流行に遅れないようにと 誰かに従って生きている
在るものだってみんな違う 違うから輝くんだろう
特別なんだと気づくだろう
ずっとみんな心配だった 自分に何があるだろうって
わからない 見つからない 探す気もない
ゆっくり周りを見てみろよ どんなにくだらねぇことだって
誰とも同じにはならないはずなんだ
きっともう大丈夫でしょう? 誰にもないもの見つけたんだ
なんだろうな 聞こうかな いややめとくよ
それをどこまでも育てるんだ いつか大人になったその時
その時に会いに行かせてもらうよ
いつかみんなが放射状にそれぞれ それぞれの光に向かって
|
|
|