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ゆびきりげんまん
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作詞 沙希 |
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これは・・・3年前のこと。
じゃぁ、これからもぅちらずぅ〜ッッと一緒にいようね!!!
〜ゆびきりげんまん。ウソついたら針千本のーます!!指きった!!約束だよ?〜
そんな幸せだった私達を悲劇が襲った・・・
大好きだった彼が・・病気で死んだ。 ガンだった。
約束したのに・・ずっと一緒にいるって決めたのに・・
彼は私をおいていってしまった。まだ若かった。まだ13歳だった。
早すぎる死だった。
約束した日、彼は私にプレゼントをくれた。あけてみると、ピンキーリング。
ゆびきりげんまんの指♪
そして、そのあの約束をした。・・でもその3ヵ月後・・彼の調子が悪くなった。
私はガンだとはまだ・・知らなかった。
そして入院。彼にうつるといけないから、今は会えない。と言われた。
その2週間後、久しぶりに彼に会うコトになった。
ドアをあけると、部屋の中で深く帽子をかぶった彼がいた。
その時、彼はまだガンのことは話してくれなかった。
彼はその日からどんどん病状が悪化。私は彼に会えなくなってきた。
まだ私は彼の病気を知らない・・・。
そして彼は、ある日学校にきた。髪を坊主にイメチェンしてみた。と、
笑いながら言っていた。
それから毎日学校に来ていた。毎日が幸せだった。でもある日、彼がくれた
あのピンキーリングがなくなっていた。・・・海に彼と行った時に落としたと思い、
彼に探しに行こうと行ったけど、体調が悪いといわれ、1人で行った。
一生懸命にさがして疲れたので途中休憩していたら、いつのまにか寝ていた。
おきると・・なんともう、6時!!外は暗くなってきている。・・ふと、
新着6件。不在3件・・・彼のお母さんから・・・と、彼の親友の人からも。
すると、彼の親友から電話がかかってきた。
「沙希ちゃん?!落ち着いてきいてな。あんな、カズ・・」私から、
一方的に電話を切り、急いで彼の病院へ向かった。
病室には・・・・彼が寝ている。顔に白い布がかぶせてあり、
彼のお母さんは床に泣き崩れていた。・・・彼は死んだ。
原因がわかったのはその後。彼のお母さんから聞いた。
だから彼は帽子をかぶってたんだね。副作用で髪がぬけたんだ・・。
彼がそんな状態だと気付かなかった自分のことを私は責めた。
指きりげんまんしたのにかなわなかった。私達の夢。
その後、今でもピンキーリングはしている。だってゆびきりげんまんやもん。
〜指きりげんまん。ウソついたら針千本のーます!!ゆびきったッッ!約束だよ?〜
きっといつか、かなうから・・・そう信じています。
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