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夕焼けの空
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作詞 愛蝋-arow- |
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君も見えただろう?
あのオレンジに輝く
夕焼けの空が
僕にも見えたんだ
君の瞳に映る
夕焼けの雲が
「雲のない空より
雲のある空のほうが
すごく面白いじゃん」
そういって君が指差した向こう側には
わたあめみたいな雲が
ふよふよ浮いていて
なんだか僕の心みたいだった
「朝焼けの空より
夕焼けの空のほうが
すごく切ないじゃん」
そういって君が指差した向こう側には
金色に輝く空が
さざ波の海に反射していて
少し 涙が出てきた
ずっと共にした時間も
時間があるだけ薄れていく
一緒に駆け抜けた防波堤
汗を流した日も今は思い出
君も見えただろう?
あのオレンジに輝く
夕焼けの空が
僕にも見えたんだ
君の瞳に映る
夕焼けの雲が
「ちょっと遠くにある町に
来週行くことになったんだ
海が見えない大きな町だ」
そういって君が僕に手渡した写真には
夕焼けの海と映る僕ら2人
はにかんだ顔でピースした
肌寒い秋 夕方の5時
「手紙があるから大丈夫
毎月僕から届くから
すぐに帰ってくるからね」
そういった君が去って2年と半年
待ってもずっと音沙汰無しだ
あとから聞いた話だと
もっと遠い 異国にいる
ずっと共にした時間は
2人をつないだ深い絆
一緒に駆け抜けた防波堤
今は僕ただ1人歩くだけ
寂しくはないよ
まだ見えるんだ
あの夕焼けの空が
君もわかるだろう?
同じ夕焼けを
一緒に見ているって
君も見えただろう?
あのオレンジに輝く
夕焼けの空が
僕も見ているんだ
君のいないこの防波堤で
ずっと ずっと
"拝啓 お元気ですか?
僕は元気です。"
便箋に入った一枚の写真
君のピースと夕焼けの空
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