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薄弱クララと獣人アモーレ
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作詞 紗散 画宮 |
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透明に混ざる夢を見た
「いつものことだ。」ちょっと近付いただけさ
隣の彼の尻尾を撫でた
幸せな顔で 目を擦ってた
透けた指先から伝う熱は
マッチ売りのロウソクみたい ゆらゆら
でも、ここにいるね まだ灯ってるね
吹き消さないでほしい あなたにだけは
薄弱クララ ねぇ、どこにいるの?
誰も気付かないどこかかなぁ
もう少しだけ 浮世離れするけど
どうせまた少し眠るだけだもの
次に目が醒める頃に
「おはよう」だけ頂戴
生命に果てがあるのなら
延長線の果てに 私は立ってるんだろうさ
隣の彼は耳裏を掻いた
その仕草がちょっと可笑しくて
透ける肩から抜ける熱が
風を漂って大地へ すらすら
でも、ここにいるね まだ燃えてるよね
紡いでいてほしい あなたにだけは
薄弱クララ きっと、出会いとは
偶然が仮面被った奇跡なのでしょう
また少しだけここを離れるけど
どうせまた少し眠るだけよ
次に目が醒める頃に
「おはよう」だけ頂戴
透けるように消えてしまったら
あなたの父の墓の隣に
思い出だけを添えて欲しい
そうしたらきっと また会えるから
また会いたいの あなたにだけは
薄弱クララ
誰も気付いてくれなかった孤独な世界
これからがいつまでかは知らないけど
この先もここには あなたしか居ないの
薄弱クララ ねぇ、どこに行くの?
キミの知らないどこかかなぁ
分かりきっていた未来を肯定するまでは
眠るだけよ あなたの側で
次に目を閉じたときに
「おやすみ」だけを頂戴
ありがとう 愛してる
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