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俺が 俺でいるために
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作詞 リト |
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真っ暗な空の下を 1人歩いていた
「出ていけ」
親の一言で家を飛び出した俺
持ってるのは 財布でも ケータイでもない 飴のゴミだけ
あてもなく 街をふらつく 周りの視線が突き刺さる
「見んじゃねぇ!」
そう怒鳴り散らす惨めな俺 結局1人じゃ何もできないんだ
追いかけてこない家族 過ぎていく時間
別に追いかけて来てほしい なんて思ってない ただ…
自分が家族にとってどんな存在なのか 確かめたかった
今わかったよ 俺はいらない存在なんだ そうだろ?
一度だけ 母さんに聞いてみたことがあった気がする
「母さんの大切なモノって何?」
母さんは 迷わず すぐに答えた
「そんなの あなたたち家族に決まってるじゃない」
幼かった俺だけど 気づいてしまったんだ
母さんの瞳が泳いでいることに。
もっと上手く嘘をついてほしかった。
そしたら俺は もう少しだけ 明るい俺でいられたんだ
目を合わせてしゃべらなくなった俺
人と目を合わすのが怖くなったんだ 人の嘘を見抜いてしまうから
笑顔を偽るようになった俺
辛い時にも笑っていないと 自分が誰かわからなくなりそうで
前よりおしゃべりになった俺
沈黙になると 家族が壊れてしまうんじゃないかって
そんな俺は どれが本当の俺なんだろう?
なりたくてなったわけじゃないんだ ただこうするしかなくて
心の中では 今からでも 間に合うんじゃないか? って思う
本当の自分 見つかるんじゃないか? って思う
時々 孤独感に襲われることも あったけど
それでも 俺は 今日を強く生きたいって思った
俺が 俺でいるために
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